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「ATRN」さんの航海日誌

ATRN'S LOGBOOK

「ATRN」さんの単独沖縄クルージングその4 沖縄~屋久島 9月5日~6日

一週間の日程にこだわった「ATRN」さん。

仮眠をとって、夜中に沖縄・糸満フィッシャリーナを出発!

沖縄上陸、滞在時間は、え~と7時間 ? (もったいない)

航海計器のトラブルで、GPSの航跡が全て消え去った上に、レーダーも故障。

まさに、月の明かりだけを頼りに、浅瀬だらけの糸満を出港します。

朝を迎えた時の感動と感謝は、「ATRN」さんの心からの思いが伝わります。

外洋とは思えない穏やかな海・・・

トカラ列島ではイルカの歓迎に出会い。

帰りにも立ち寄ると約束した、屋久島栗生港の皆さんとの再会。

宴会仕様の通信カラオケが威力を発揮しました。

台風の発生で、余儀なくクルージングを一旦中断する事となりましたが・・・

屋久島滞在は、このクルージングの大きな収穫となったようです。

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月明かりの中・糸満フィシャリーナ・出港

9月 5日

02:00 起床 出航準備をする ここで問題発生です。
レーダーが動かなくなり、GPSの航跡が全て消えています。
なんでー・・・
8時間位前まで動いてたのにー 再起動しても何をしても動きません

02:30  糸満フィッシャリーナの周辺は航跡を辿って抜けようと思っていたが、航跡が全て消えてしまっています。
ここで座礁して終わりかな・・・とか色々な事がよぎります。

キャビンの外に何度も出て確認しながら浅瀬を抜けた。
浅瀬を抜け、ある程度沖まで出ないと、もう一か所引っかかる場所があり、
どこを走ろうかと考えていると、この時間に漁船が港から出航している。
その漁船の船尾灯を頼りに沖までついていく事が出来た。

あとはGPSを見ながら走れる。レーダー無しの夜間航行が始まった。
とても不安ですが予定が遅れているので夜間航行しないといけなかったのです。

速度は15ノットから20ノットで航行。
沖縄本島の東側を航行した為にフェリーや貨物船と遭遇する事は1回もありませんでした。
停泊船も漁船も全くいませんでした。

04:28 海況もベタ凪で、月明かりで海面が少しは照らされます。
しかしレーダーが使えないと小さな浮標などがわかりません。

GPSの図で浮標は大体確認出来たが、やはりレーダーが使えないと不安です。
停泊船や漁をしている漁船が一番心配でした。

夜明け

05:21 東の空が明るくなってくる。

05:45 夜間航行が終わった。無事に朝を迎える事が出来て良かった。
ニライカナイに守られていたのかもしれないと思う。(琉球に伝わる神のすむ遠い海の彼方)

今回の航海でトカラ列島と沖縄の外海は波が大きいだろうと覚悟していたので、穏やかな海況に救われました。

トカラや沖縄沖が荒れて沈没事故が多いと、事前にネットなどで調べていたので本当に運が良かったです。

与論島沖

06:17 与論島沖 この穏やかな海面を見ると、海とは思えないくらい湖みたいです。

この昇る朝日を見ながら松田聖子の「瑠璃色の地球」を聞いて感動した。

「無事に朝を迎えさせてくれて有難うと・・・」

糸満市から与論島沖まで4時間程かかってしまったので、ここからペースを上げる。
レーダー無しの夜間航行はベタ凪であっても速度を上げる事が出来なかった。

太平洋からの朝日

06:35 朝日が光の矢を放つ!

徳之島

08:00  徳之島天城町平土野港です。

平土野港にて給油

08:43 徳之島初上陸。
寄港する予定が無かったので上陸出来てうれしい。
平土野港で7度目の給油。
奄美大島の名瀬港で給油の約束はしているが、余裕をもって少しだけ給油する事にした。

190リットルの給油。
大島石油株式会社徳之島営業所 0997-82-1141
沖で航行中に連絡を入れ、直ぐに平土野港岸壁まで来てくれました。

奄美大島沖

10:50 奄美大島沖
海況は穏やかで走りやすい。

たまにトビウオが飛んでいます。 トビウオって凄い長い距離飛ぶのですね。知らなかった。

名瀬港

給油中
11:09 奄美大島名瀬港にて8度目の給油 400リットル
大島石油株式会社本社 0997-52-2211 名瀬港まで来てくれます。

11:10 この年配の給油スタッフの方はホースと船体の間にタオルを敷いてくれた。
給油も一滴もこぼさずにパーフェクトな給油.。素晴らしいスタッフであった。

トカラ列島沖

12:58 トカラ列島の海。 画像ではわかりにくいですが、本当に海が青いんです。

周りを見ても島も山も何も見えないんです。360度何もないんです。

トカラ列島のそんな所では携帯も圏外になります。
ここで故障したら衛星電話が無いと厳しいだろうと思いました。

しかし360度見てもフェリーもタンカーも何も見えないのは、もの凄く不安な気持ちになります。

やはり外海はすごい。

行きも帰りもトカラ列島の海況が穏やかだったので恵まれました。運が良かった。

イルカの群れ

15:43 屋久島沖にてイルカの群れと遭遇し、 子供のように喜んでしまう。

しかし連写したにもかかわらず上手に写真を撮影する事が出来ませんでした。

20頭位の群れでした、ボートの近くを泳いでいるので、速度を落とすと、どこかに行ってしまいました。

屋久島に帰って来た事をイルカが歓迎しているように思えた。

沖縄沖でもイルカに遭遇したが、3頭位でした。

栗生港お出迎えの皆さん

16:49 屋久島栗生漁港に到着。
漁港で知り合った方達が迎えに来て下さって本当に有難い事です。

ここで9度目の給油 400リットル 有限会社日高石油店 0997-47-2946 栗生漁港まで来てくれます。

給油の間に漁協長に挨拶に行き、停泊の許可をいただく事が出来ました。

栗生漁港の人達は良い人たちばかりです。

鹿刺し

鹿焼肉

17:24 我楽しい呑べえ小屋にて、T さんに鹿肉を御馳走になる。
鹿肉食べたくて屋久島に帰るのを楽しみにしていました。

左の皿の鹿刺しと右の皿の鹿刺しは味が違うんですよ。 どちらも甘くて美味しい~
大阪ではどこの店行っても食べられへんでしょうね。 この鮮度 この味 贅沢ですわ。

鹿肉の焼きもあるんです。牛より美味しいかも?

牛は毎日食べるのしんどいですが、鹿肉は毎日いけそう ひつこくないんですよ。

我楽呑小屋の主Tさん

17:24 T さん素敵な笑顔です。とても良い方。

DFRキャビンでカラオケ熱唱

22:27 皆さんに、お礼の気持ちで、ボートでカラオケを歌っていただきました。

皆さん歌が上手で楽しかった!

大川の滝

9月 6日

5:00 起床、台風18号が急に発生し、海が荒れている様子。

17号が関東に進路を変えたので、しばらく台風が来ないと思っていたので残念。
ハリケーン情報は常に見ていたので、18号の急な発生には本当に驚いた。

海はますます荒れだすと思い、一旦飛行機で大阪に帰る事を決断する。

漁協長に話し、栗生漁港でボートを係留させてもらう許可をいただく。

ボートの鍵を、I さんに預け、屋久島に戻るまで管理をお願いする。

I さん快く引き受けて下さった 感謝です。 すぐに飛行機の予約をし、大阪へ戻る準備をした。

10:36 飛行機の時間が夕方なので、I さんが屋久島観光に連れていって下さった。

大川の滝(おおこのたき)です。

台風の影響で大雨増水になり凄い迫力です。

落差88メートルです。 88メートルを計測したのはなんと、I さんなんですって!

ガジュマル

11:01 中間ガジュマルです。

NHK小説 まんてんのロケ地だそうです。

屋久島空港

15:44 屋久島空港発、伊丹便。

台風の影響により大気が不安定になり、落雷の恐れがあり直前の他の便が欠航になった。

伊丹便は1時間近くの遅れが出たものの運航。

3日後にはもう一度屋久島に戻る予定です。

今現在でも海はだんだんと荒れてきており、明日は飛行機が欠航になる模様。

屋久島 伊丹便は一日1便しかないので、今日欠航にならずに良かった。

続きは・・・  ATRN」さんの単独沖縄クルージングその5へ